作家インタビュー

音楽以外の趣味よりも音楽

趣味はお酒が好きなくらいで(笑)。僕は1度音楽から離れてしまうと戻ってこられないんですよ。切り替えが下手すぎるんです。過去に何度もあったんですけど、例えばお正月だからって1週間くらい音楽から離れると、億劫になってしまうんですよね。だから海外旅行に行かないし、ドライブもしないし…(笑)美術館や映画は観に行ったりしますけど、それがメインで大好き、というものは何も無いですね。ウチが大好きで出来れば外へ出たく無いので本当に音楽を作っているしか無いですね。羽生さんの大ファンで将棋も好きなんですけど、好き過ぎて羽生さんが負けた対局を見ると、制作のモチベーションが下がってしまうので、見ないようにしています(笑)。

音楽といつも接しているのにはもう1つ、理由があって…、2016年の1年間は、新たに音楽の仕事が実は1本もなかったんです。対外的には『スタミュ』など前年に音楽を作ったものが放送されていて、やっている感はあったんですけど、厳密に言えば、新規のオファーが全くなかった年なんです。その年は3月くらいまでに、気分転換でアートやスポーツ、映画などを今のうちに観ておこうと、行っていたんですけど、でも結局、そんなことをやっても、自分自身のアウトプットが無いと何もならないわけなんです。それ以降の残りの9ヶ月で気付いたのは、やっぱり僕は音楽を作るしか無いということ。メンタルも安定し、結局、年末までに100曲近く作ったんです。仕事がないから音楽を作らないというスタンスで音楽をやると、もう先が見える…。例えオファーがなくても音楽を作るべきだと思うようになり、修行僧のように(笑)、淡々とストイックに音楽を作り続けようと。月9が決まろうが、どんなオファーを頂こうが一喜一憂しない、やることは一緒というマインドにならないと、この先は無いよと痛感したんです。どこまでいっても自分が好きで作っているというスタンスでないとダメだなと。

自分の心の安心感のためにも、他に趣味をやるのではなく、音楽をいつも作り続けていたいと思いますね。そうやってストックをある程度作っておけば、さっきお話ししたような、仕事が途切れない年や、例え2作品同時にオファーが来ても対応出来るじゃないですか?

音楽の仕事、作曲の仕事を目指す人に

一言で言うと、自分に負けない、ということです。それに尽きると思いますね。
うまくやったつもりでも、自分はわかっているわけじゃないですか? それが絶対、どこかでボロが出ちゃうんですよね。ズルをしたり、パクっちゃったりとか。そういう弱い自分に負けないというのを、自戒をこめて。自分をごまかしたらそれまで。 どんな仕事にも共通していると思います。

音楽だけでは食べづらい世の中にはなってきていますけど、一方で、技術的に音楽を作りやすくなったり、アウトプットのチャンネルも増え、音楽家になるにしてもいろいろな方法からチョイスができる時代ですよね。僕たちの頃は、CDデビュー=メジャーデビューで、それができなければゼロだったのが、今はYouTube、ネット配信、SNSなどアマチュア、プロ関係なく発信することできるので、そういう面ではとても恵まれている時代だと思います。

【Ken Arai オフィシャルサイト】
https://www.kenarai.net

2019.10/23配信リリース
a la i. シングル『Love Star』

日本テレビ系ドラマ「トドメの接吻」オリジナル・サウンドトラック

Ken Arai プロフィール

Ken Arai (a la i. / 18degrees.)

2003年Kaori Okanoとのユニットtransluvでデビュー。以降、西野カナ、KAT-TUN、野宮真貴、Lisa、Double、Ryohei、moumoon、リア・ディゾン、MAX、Olivia Ong、Cover Lover Project等、数々のプロデュース、プログラミング、アレンジ、REMIX、楽曲提供等で関わるトッププロデューサー。既に13枚のオリジナルアルバムと19枚のEPをリリースしている。

フジテレビ『東京リトル・ラブ』、『鍵のかかった部屋』、『LAST HOPE』、『失恋ショコラティエ』、『トレース ~科捜研の男~ 』、日本テレビ系『寄生獣-セイの格率-』、TOKYO MX『スタミュ』、日本テレビ『トドメの接吻』、Netflix 『宇宙を駆けるよだか』等、数々のサウンドトラックを担当。現在はNHK『ピングー in The City』、が好評OA中。
また自身主宰のレーベルAddicted Tokyoからリリースしているa la i.名義による作品は常にダンスミュージックチャートでトップ10入りを果たしている。10月にリリースした最新作『Love Star』に引き続き、20枚目となるNewシングルを2020年春リリース予定。

2016年には初の中国ワンマンツアーを行い、全公演ソールドアウトし成功を収めた。
DJはEDM/エレクトロ・ハウスが中心で、カッティングエッジでアグレッシブなMIXが特徴。
今年デビュー17年目を迎え、自身の作品制作と並行し、CM、サウンドトラックを手がけるなど多岐に渡るプロデュースワークでその才能を発揮している。

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